屋根に積もった雪を融かしして除去する融雪装置により、屋根の雪降ろし作業をなくす。

屋根の雪降ろし作業は人力で多大な時間と重労働を強いられる危険作業である。降雪地帯の大きな問題となっており、屋根の雪降ろしをなくす融雪装置が多数提案されてきた。例えば、屋根の勾配に沿って屋根の軒側部分にヒートパイプからなる発熱体を固定したもの。屋根面上に分散して据付けたヒートパイプ群と蒸気ヘッダ管と熱媒体供給用の循環管路を設けたヒートパイプ式融雪装置。屋根材の裏面に設けた温水パイプにより温水を循環させて屋根の融雪を行うもの等がある。これらに共通する課題は、発熱体で直接雪を融かす着想である。発熱体周囲の雪が融けて流れると積雪内に空洞ができる。ある程度融けるといわゆる「かまくら」の雪室の状態になる。それ以上は融かすことができず、大雪が降ると積雪の上に更に雪が堆積して積雪量が多くなり、結局は雪降ろしが必要となることである。本発明は、地下10~50m程度の深さに打ち込んだケーシング内のループ配管により13℃程度に加温された不凍性の熱媒体を屋根上に敷設したヒートパイプ装置内をポンプにより循環させる。ヒートパイプ装置上部に設けた遠赤外線放射板を加温させると、この放射板が積雪の底面を順次融かす方式である。これによれば積雪に接する融雪源は平面であるので「かまくら」状の雪室が発生せず、積雪量の如何に拘わらず融雪が可能である。